民泊が増えて価格競争が起こり、民泊以外の宿泊施設の料金が少し下がっているようです。
民泊自体も安く泊まれるところが多く利用者にとってはよいことのように思えますが、これからオリンピックに向けて良いことなのかどうかは微妙です。
東京近郊の民泊はオリンピックが近づくほど予約で埋まり、民泊以外の宿泊施設の料金も上がることが予測されます。
一度料金が上がった後、オリンピック後に利用者が減り同じ料金でやっていけるかどうかはわかりません。
宿泊業界が価格変動に柔軟に対応できるのか、また価格に柔軟に対応できたとしてお客さんがそれを受け入れるのかどうかもわかりません。
もっとも、営業形態の変化だけでなくAirbnb(エアビーアンドビー)の利用など、サービスの提供方法も変化しているため、これまでと同じような判断方法で判断しようとすること自体に無理があるのかもしれません。
民泊を行おうとしているのは宿泊業者や不動産のオーナーだけではありません。
人が宿泊するということは、人に対してサービスを提供する事業者には集客の手間が省け波及効果が期待できるのです。
元々物販をしていた事業者が周辺の不動産を買い民泊を始めるというケースも出てきています。
環境が変化する中で状況をうまく判断できた事業者が生き残れるというのはどの業界でも同じなのかもしれません。