先月不法就労で強制送還された女性の記事を目にしたので改めて注意喚起のため取り上げたいと思います。

目新しいものではなくブローカーが絡む案件だと起こりがちな問題です。

日本にいる外国人の方はよくご存知かもしれませんが、海外にいてこれから日本に来ようとする外国人の方が引っかかってしまう手口です。

今更という気もしますが、簡単に事案をご紹介します。

その女性はブローカーからは日本に来ればアルバイトをしながらお金を返せるので大丈夫と言われ、日本語学校へ通っていたそうです。

日本に来るお金は両親が借金をして都合をつけてくれてたそうです。

その日本語学校の提携先の系列の介護施設で紹介され、法定時間内で就労していたものの、日本での生活費などを差し引くとほとんど実家へ送金できるような額は稼げませんでした。

そのままでは母国の実家を借金で失うことになるため、お金を稼ぐことを考えるようになったようです。

結局、そこを逃げ出し、偽造在留カードを購入して、借金を返せるように複数の仕事でお金を稼ぐようになってしまいました。

その後、不法滞在が明らかになり強制送還されることになってしまったそうです。

日本語学校のグループ会社や提携先の人手不足解消のためにこのようなことが起きていることはたまに聞きます。

海外にいる時に在留資格のことで日本の行政書士とやりとりできればこのような事態は減るように思いますが、海外から連絡を取るというのはハードルが高いと思いますし、こちらも言葉の問題を含めなかなか対応しきれないというのが現状です。

それでも正規のルートで入国した方がブローカーに多額のお金を払って入国するよりも通常安く済みます。

日本に知り合いがいる場合は、日本の知り合いを通じて手続きしてもらえますが、知り合いがいないからこのような手口に引っかかってしまうというのが実情だと思います。

このような手口は日本に滞在している外国人の方はよくご存知かもしれません。
海外の方にこのブログで書いて注意を促そうとしても日本に来ようとしている外国人に伝わるかどうかわからないのが残念です。