2年後の東京オリンピックで採用される種目に空手があります。

ソウルオリンピックではテコンドーが採用されていたので、似た武道であるということで空手の採用はありませんでした。

日本でのオリンピック開催なのでで空手がオリンピック種目になっています。

空手競技には組手と型があります。

組手というのは簡単に言うと対戦です。

対戦での勝ち負けがあるのはわかります。

型は技基本動作の組み合わせのようなものです。

型にも勝ち負けがあります。

武道としては別として競技としては相手よりよく演武できていたかということで勝ち負けが決まります。

型では正確性やパワー、スピードはもちろん型の理解度というのも採点基準になります。

その型にはどのような意味があるのかということを理解して演武しているかを審査されます。

これは音楽と同じような感じもします。

曲を解釈し表現するというのと似ています。

空手を表現と言っていいかは疑問ですがアナログの要素があるわけです。

これを今までは審判が複数のポイントを採点し旗を上げることで勝ち負けを判定していました。

何を根拠に勝負を決めたかわかりにくいということで、次の東京オリンピックでは審判がipadを持って採点するそうです。

私はこれを聞いた時、AIに勝ち負けを判定させるのかと思いました。

まだそこまでは行っていません。

技術的にはもう出来てしまうかもしれませんが、次の東京オリンピックではあくまで判定するのは人間です。

採点の根拠を数値化し集計しやすくしてスピード化も図るということでしょう。

これは技の客観化であると同時に、審判という職人の技術の客観化でもあります。

製造業の世界で職人の技術を機械化していったようなことがスポーツの世界でも起こっています。

しかも判定そのものもAiが行ってしまえるぐらいの所まで来ています。

アニメなどでよく相手のデータが数字として表示されたりしますが、そのうち組手でも本当に数値として出せるようになるのではないでしょうか。

それぞれの選手の戦闘力を数値化して出せるようになった時、実際に対戦させることは無駄なことになるんでしょうか?