最近「ドローンで荷物の配送へ」という記事で日本郵便が福島でドローンの飛行実験を始めるという記事を書きました。

実際に目視外での飛行実験を始めたようです。

荷物を運ぶにはドローンに荷物をつるしたり固定させて運ぶのが通常だと思います。

しかし、ドローンの使い道は飛行しながら運ぶだけではありません。

スタンフォード大学とスイス連邦工科大学の研究者が自重の40倍の重量を動かせるドローンを開発したそうです。

残念ながら飛んで荷物を運ぶのではなくウィンチのような機械で巻き取って自重の40倍以上の重さのものを動かす仕組みです。

飛んで行って着陸したところで自らを固定し、対象物にワイヤーを取り付け、ウィンチでワイヤーを巻き取って対象物を動かすのです。

ヒントは昆虫だそうです。

スズメバチやクモは自分の体重よりも重い獲物を運ぶことができますが、そのメカニズムを研究しドローンに応用したそうです。

人型ロボットは急速に進化を遂げていますが、より人間の動きに近づいているもののロボット自体を移動させるには時間がかかります。

その点ドローンは飛ぶことができるので速やかに移動することができます。

今回ご紹介しているウィンチ型のドローンは災害現場などでの救助に役立つのではないかといわれています。

ドローンはすでに災害現場の被害状況を空撮するのに使われていたりするので、空撮で被害状況を確認し、ウィンチ型のもので重いものを動かすというドローンの救助チームができる日がやってくるかもしれません。

ドローンの救助隊といってもどこかに落ちたドローンを探しに行くという話ではなくドローン自体が人間を救助してくれるかもしれないというお話でした。