シェアハウスは聞いたことがあると思います。
大きな家の部屋を複数の人間でシェアするというものです。
外国で家賃を抑えるために複数の人間で家を借りるということがよく行われていたものが日本に取り入れられたものです。
といっても日本でも間借りや居候という言い方があるので同じようなものはあったといった方がよいのかもしれません。
これが家ではなく店舗にも取り入れられてきています。
大手のチェーン店も人件費がかさみ、配達要員をシェアし始めたということは以前書きました。
これが配達要員だけでなく店舗もシェアし始めています。
24時間営業の店は別として、店舗の家賃は営業していない時間帯も発生しています。
もちろん営業していてもお客さんのいない時間にも発生します。
そこで空いている時間や営業時間内でもお客さんの少ない時間帯、更には同じ店舗だと飽きられてしまうため曜日を決めて開業時に資金の少ない人に店舗を貸すお店が出始めています。
飲食店を開業したい人にとっては、開業時の敷金礼金や店が軌道に乗るまでの家賃を抑えることができるためビジネスチャンスが広がります。
同じ時間に使うことがなくても同業者の知り合いが増えれば、店舗運営についてのアドバイスが貰えたりするかもしれません。
ただ、飲食業は開店準備や閉店準備に時間や労力がかかるため、案外同じお店をシェアしていてもすれ違うだけということになるかもしれませんが。
人件費や食材の原価率などは扱う商品が異なっても飲食業などではほぼ相場というものがあります。
これを無視して理想を追い求めても経営が立ち行かなくなります。
この辺の感覚は修行した人にはわかるのですが、いきなり開業する人の中にはどんぶり勘定の人もいます。
飲食業で閉店するお店が多いのは味だけでなく経営管理上の理由も多いのだと思います。
同業者と店をシェアし切磋琢磨して店を大きくしていくというのは良い方法だと思います。
一国一城の主という言葉には魅力的な響きがありますが、まずは現実的なところから始めてみてはどうでしょうか。