中部空港で中国人実習生が足止めをくっています。

男性7人女性3人の中国人技能実習生が1月15日午後に中部空港に到着しましたが、入国できずに空港内の施設にいます。

外国人実習生を派遣先の企業に仲介する監理団体というものがありますが、今回その監理団体が受け入れを拒否しているようです。

そのため入国管理局が査証(本来の意味でのビザ)の目的が果たせいないという判断をして入国できずにいるようです。

なぜ監理団体が受け入れを拒否しているのかはわかっていませんが、在留資格が新しく作られてもこのようなトラブルが続けば日本へ来る労働者の数も減ってしまいます。

外国人技能実習生は本来単なる労働者ではなく実習を受けて母国へ技能を持ち帰るという役割があります。

人手不足もありこれが単なる労働力の確保に使われているという実態があります。

出入国管理法を改正し在留資格を新設したのもこの辺をきちんとするという意味合いもあるはずです。

外国人実習生は入国すると実習計画に基づき実習をすることになりますが、2ヶ月ほど日本語学習なども行うことが義務付けられています。

昨年末、実習計画と異なる実習を行い日本語学習など受けさせていなかった派遣先企業が講習を受けているとウソをつくように指示していたうえ監理団体も外国人技能実習機構に受講させていたと虚偽の報告をしていたため、はじめて監理団体の許可の取り消し処分がありました。

派遣先企業の都合により実習を行うことが困難になったなどの事情も考えられますが、昨年末と似たような実習を行おうとしていてこれはまずいと受け入れるのをやめたという可能性もあります。

個々の外国人であれば上陸拒否事由などがあることも考えられますが、10人まとめてとなると外国人側の問題とは思えません。

今の段階では詳細が不明のため何とも言えませんが、いずれにしても今回入国できないのは日本側に問題があるか可能性が高いため原因を調査すべきだと思います。

入国管理局は入国拒否の理由を回答する義務がないため、それを利用して受け入れる側がうやむやにしないように調査し報道により原因を明らかにする必要があると思います。