最記ネットの記事で日本の幸福度がドイツよりも低いという記事を読みました。

ドイツに29年住んでいる方が書いた記事です。

ドイツ人の平均的な可処分所得は300万円を切っていて生活は質素な人も多いようです。

にもかかわらず幸福度は日本よりも高めなのだとか。

その方の分析によれば理由はサービスの過剰さにあるのではないかということでした。

ドイツではお店などで店員さんは決められたルールに従って決められた仕事しかしないのだそうです。

一見それでは幸福度が下がるのではと思うのですが、それは顧客目線での話で、働いている方からすると過剰なサービスを提供しなくて済む分負担が少ないのだそうです。

そのぶん精神的な負担が減り自由な時間が増える分幸福度が上がっているのではないかということでした。

慣れてしまえばお客さんの方も変な期待はしないしチップを払ってやってもらっているという割り切りができて、お客様は決して神様ではないという意識が出来上がるのかもしれません。

確かに日本のサービスはお客様のために過剰と言えるようなサービスを提供し、それがお客様に押し付けがましくならないように気を遣わなければいけないというレベルにまで達しています。

実はこの指摘以前にも他の人から聞いたことがありました。

その人は北米で働いている日本人で、日本人が海外に来てサービスを受けるともの足りないかもしれないが、働く方としては過剰なサービスを期待されないので日本よりも余裕を持って働けるという感想を述べていました。

その人は日本でもサービス業で働いた経験がある人で日本のその窮屈な感じが嫌で日本に戻って働く気になれないと言っていました。

GDPが下がっている今GDPを上げるためによりサービスを提供して付加価値を生み出すというより、国全体として過剰なサービスは減らした方が良いのかもしれません。

1社だけだと競争に負けるだけだと思いますので国を挙げての取り組みを一度考えた方が良いのかもしれません。

頭に浮かんだのはデノミです。

通常通貨単位の切り下げを言いますが、日本にはサービスのデノミが必要なのかもしれません。