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値上げと消費税

様々な商品の値上げが発表されています。

贅沢品というより身近な商品が多いです。

10月の消費税増税は本決まりではありませんが、このまま増税となれば今までより2パーセント増えるというよりもその前に値上げがあり、値上げ後の値段での10%なので実質的には短期間で結構な割合の額が値上げされている感覚になります。

消費税が増税されても食料品などは除外されると言っていますが今回の値上げで実質2パーセントアップと同じような状況になりそうです。

もしかすると企業側も10月に消費税アップを控え消費税が増税される予定がない商品は今のうちに値上げをしてコスト増を吸収しようという意図があるのかもしれません。

なぜなら食料品は消費税増税から除外すると言っても食料品の生産、販売にはその過程で消費税を企業側が払わなければならないからです。

生産の過程で消費税が増えるのに販売時は消費税が低い額というのはキャッシュフローが悪くなる原因になります。

それなりの規模の企業の場合、消費税の課税業者となりますが、受け取った消費税は懐に入れるべきお金ではありません。

商品の売上自体が減らなければ損とか得とか無いようにも思えますが一時的にでも支払うお金が増えるというのは企業活動には負担増なのです。

結局支払った消費税と受け取った消費税の差額分を納税したり、還付を受けたりすることになりますが、これらの処理は納税額を確定させる場面でわかることなので日々の取引の中で支払い額が増えるのはまずいわけです。

4月からの新しい在留資格の運用により外国人人材を労働力とすることによりコストダウンが図れるかもしれませんがこの発想には注意が必要です。

なぜなら外国人を雇用する場合日本人と同等の賃金を支払うというのが就労系の在留資格の許可の条件になっているからです。

ですから外国人を安く使えるのでコストダウンを図れるかもしれないという意味なら×(バツ)

今、人手不足で人件費が高騰しているので外国人の労働者が増え人件費が落ち着いてコストダウンが図れるというなら○(マル)ということになります。

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