突如新紙幣が発行されることが発表されました。

1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎です。

紙幣の肖像に採用された人物は明治や大正に活躍した自分物となりました。

自分なりに理由を考えてみました。

まず、新紙幣となるのは偽札防止の意味合いが大きでしょう。

最近も偽札を使用したという事件がありました。

それと改元も理由の一つだと思います。

人物の選定についてですが、これも改元が理由の一つになっていると思います。

時代が変わり明治や大正がより昔の時代となったからと言えるのではないでしょうか。

肖像について明治以降に活躍した人物ばかりになった理由は

1.実在していたことがはっきりしている

2.肖像が存在している

3.国際性もある人物

といった理由が考えられます。

例えば以前紙幣で使われていた聖徳太子ですが実はいなかったのではという説もあるぐらいです。

明治以降の人物であれば実在性は確認できます。

肖像についてもあまり古い人物だとどのような顔だったかがわかりません。

歴史の教科書でも私が子供の頃に足利尊氏として本に乗っていた絵が「騎馬武者像」と記載が変更された例などがあります。

皆が使う紙幣の肖像が本当かどうかわからない顔というのは好ましいことではありません。

以上のような理由から今回の人選になったのではないかと考えています。

最近の話題としては中日ドラゴンズに入団した根尾選手が大阪桐蔭時代に渋沢栄一の著作



論語と算盤」を愛読していたことで有名です。

今回記事のカテゴリーが「開業」なのは1万円札の肖像が渋沢栄一だからです。

渋沢栄一は埼玉県深谷市出身で第一勧業銀行(現みずほ)、東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)、サッポロビール、キリンビール、秩父セメント(現太平洋セメント)、王子製紙など、これだけ名前を上げても全てではありません。

紙幣を造っている国立印刷局工場(旧財務省印刷局)のある王子が発祥の地である王子製紙の設立にも関わっているというのも実業家としての活躍の広さがわかります。

大学についても5千円札の津田梅子は津田塾大学、千円札の北里柴三郎は北里大学の設立に関わっていますが、渋沢栄一は一橋大学、東京経済大学、日本女子大学などの設立に関わっています。

他にも設立や学長を務めた大学があります。

このように起業、開業のカテゴリーにピッタリの人物と言えるでしょう。

渋沢栄一は2年間のフランス留学の経験があり、国際的な人道支援なども行った人物です。

アルメニア人など支援を受けた人たちからの評価が高いことはもちろんですが、ネガティブな感情を抱く人達がいることも忘れてはいけません。

韓国では大韓帝国時代に発行されたお札の肖像が当時第一銀行の経営者だった渋沢栄一だったため日本支配の忌まわしい記憶の象徴でもあるのです。