外国人の住民票についてめずらしく誤交付があったことがわかりました。

外国人といえば以前は外国人登録法という法律があり登録原票記載事項証明書というものが発行されていました。

この法律が廃止され2012年の途中から日本人と同じ住民票による管理がなされています。

外国人にも住民票が交付されるようになっているわけですが、この方はどうも住民登録がなかったようなのです。

なぜ住民票を申請したのか詳しい事情はわからないので推測になりますが、外国からの転入だったようなので個人番号入りの住民票が交付されるようにしたかったのではないか思います。

ところが住民票が出てきてしまった。

本人としては「?」だったと思います。

本人はここで過去に日本に入国したことがないということを言ったようです。

そうすると今度は役所の人が「?」となってしまったのだと思います。

そこで役所が入国管理庁に照会をかけたところ、氏名と生年月日と性別が同じ外国人が同じ役所の管轄内にいたということがわかりました。

日本人の感覚からすれば同じ名前ぐらいはあり得るけれど生年月日が同じという偶然まではなかなかないのではと思ってしまいます。

しかし生年月日が一致する確率は365分の1ではありません。

数学的な計算によれば昔の人数多めのクラス例えば40人から50人ぐらいのクラスなら1人ぐらい同じ生年月日の人がいてもおかしくないぐらいの確率なのです。

これに加え国によっては日本人の姓(名字)にあたる名前のバリエーションが少ない国があります。

これらの事情が合わされば同姓同名の同じ名前の人がいる可能性は日本人が思うほど低くならないということになります。

個人を特定するためのマイナンバーですが、そもそもマイナンバー自体がないのに同姓同名で生年月日が同じ外国人が住民登録時に既にいたら誤って住民票を交付してしまうのも無理はありません。

確認方法や手順を決めておかないとこれから外国人が増えることが予想されるので同じようなことが起こるかもしれません。