通信方式が5Gになってからの話題が増えてきています。
アメリカによるファーウェイ社への攻撃もグーグルによるスマートフォン端末へのアンドロイドの提供停止が発表されるよりも前に5Gのインフラ事業からの締め出しが発端となっています。
このあたりはスパイウェアなどの疑惑だけでなくファーウェイのスマートフォンシェアが伸びていたことや5Gのインフラを押さえたところがこれからの通信事業の主役になっていくだろうということからも慎重に考える必要があります。
ただし通信網の中の国家間の争いは一般人の想像を超えていると思いますので素朴な視点からは語れません。
そのためファーウェイの疑惑の真相などへは深入りせずに5Gについて書きたいと思います。
5Gは通信方式が第5世代であることを意味します。
4Gとの比較がわかりやすいと思いますので4Gと比較してみます。
4Gはスマートフォン用に光速に大量のデータ通信が行える通信規格です。
LTEが4Gの代表的な通信規格です。
LTEは第3世代3Gと第四世代4Gの中間の規格と言われていましたが現在は4Gの主流になり4Gの代表的な通信規格とされています。
LTEもwifiも無線通信規格ですが単純にLTEは基地局を介しての通信、wifiは有線回線を利用するための通信と考えた方がわかりやすいかもしれません。
4Gでは契約上データ容量が制限されることが多いためwifiがあるところではwifi接続していた方も多いと思います。
扱えるデータ容量が限られているから単価も上がるしwifi接続した方が得という話になるのです。
5Gになって大量にデータを扱えるということはwifiに接続しなくても直接通信しても料金はそれほどかからなくなると思います。
通信回線の希少性が失われるのです。
しばらく残るとは思いますがそのうちwifiの通信回線を契約する必要がなくなるかもしれません。
それでも通信速度が遅かったら問題なのではと思うかもしれませんが5Gになると通信速度も上がります。
これまで気にならなかったかもしれませんがこれまでの通信回線ではわずかながら遅延が発生していました。
通話などでは気になりませんがこれを自動運転などに利用すると危険なのはわかると思います。
この遅延がものすごく短くなるということは自動運転などにも利用できるということになるのです。
同時接続できる台数も増えスマートフォンだけでなく様々な機器を接続しても耐えられるようになります。
これによりIoT(Internet of Things)も本格化するのです。
通信端末自体が直接データをやり取りすることが中心になっていくでしょう。
このように5Gになると通信網自体が大きく変容するのです。
このような事情もありアメリカはファーウェイをあれだけ攻撃しているのです。
通信網から直接データーを盗用される心配だけでなく端末同士の直接通信も端末にスパイウェアが仕込まれていたらサーバー経由の場合よりも特定が難しくなるのです。
事の真相はこれからわかるかもしれませんし闇の中かもしれません。