もともと終身雇用が崩れていると言われていながらなかなか企業がこれまでその事実を認めることが少なかったのですが、ここへ来て終身雇用を維持することが難しいと大手企業が公言するようになってきました。
国際競争に勝って収益を上げ続け労働を一生雇い続けるということが難しい時代なのです。
と言うよりIT技術の進化やAIの進歩によりこれまでの事業がどのように変化していくのか等、企業自体の存続も予測が難しくなっています。
代替可能な業務で人が要らなくなっていくという予測はつきますが事業自体の浮き沈みの予測が難しくなっているのです。
例えばガソリンエンジンの車と電気自動車では使う部品や必要とされる技術も異なりメーカーとしての性質が大きく異なってしまいます。
まして運転自体が自動運転となると人間が運転することを想定しなくてよいということになってしまいます。
このような変化に備え政府も副業や兼業に向け制度づくりを考え始めています。
これまで副業と言うとサラリーマンがお小遣い稼ぎになにか本業と異なる商売を始めたり独立の準備のような感じでしたが、これからは複数企業で少しずつ働くなどという兼業も増えてくるかもしれません。
ただ同じ人が仕事として働くスキルは重複する部分が大きいと思いますので複数の職場で働いた場合の利益相反の関係をどのように回避していくかなどの検討も必要になってくると思います。
いずれにしても一つの企業で長く働くこと自体が経験を積むというよりリスクになるかもしれないという認識は必要になってくるでしょう。
もちろんただ転職すればよいということではなくサラリーマンのメリットとデメリットを考え自分で稼ぐ方法を用意しておくことが収入面でのリスク回避にも繋がります。
政府も兼業や副業を促進
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「物作りの難しさ」