ホルムズ海峡で日本のタンカーが攻撃されてしまいました。
アメリカはイランの関与を断定しています。
これに対しイランの国連代表部はアメリカの主張を否定しています。
安倍首相のイランの訪問に対しアメリカの対イラン強硬派が利用しているという意見に反対の見方を書きましたがその見方は今でも変わっていません。
利用されて行く可能性は少ないと思っています。
一緒かもしれませんが利用されて行く可能性は低くてもイランを訪問していることを利用される可能性はあるのです。
陰謀説の中には日本が仲介してもだめだったことを利用して攻撃の理由にするというものがあります。
これについては可能性を否定できません。
日本のタンカー攻撃についてもイラン政府の関与がなくても利用される可能性はあるのです。
戦争はよく言いがかりのようなことを理由として始まるものです。
アメリカにしてもイランにしても強硬派は相手を攻撃する気満々ですから君子危うきに近寄らずかもしれません。
個人的には一旦間に入った以上日本の選挙後に再度首相がイランを訪問して接触回数を増やすことも一つの方法だと思いますが、選挙後は日米の貿易交渉が控えているため、よりアメリカ寄りの意見しか言えなくなる可能性もあります。
日本を出発するときの安倍首相の表情はあまり明るくありませんでした。
状況の厳しさがわかっていたのかもしれません。
日本がアメリカとイランの仲介役に選ばれるのは日本人のバランス感覚が優れているからではなく地理的、歴史的にこれまで関与が薄かったからであり、主に地政学的な理由だということを改めて確認したいと思います。