3万年前の先祖の航海を再現しようと台湾から与那国島へ向けて出発したメンバーが与那国島へ到着しました。
3万年前の航海を徹底的に再現しようと丸木舟の制作から再現したようです。
石斧を使って杉をくり抜き丸木舟を制作したそうです。
時計やコンパスは当時なかったため星や太陽の位置を頼りに進んだそうです。
今回のプロジェクトは黒潮の流れを横断して台湾から渡航できるのかを検証する事が目的なので潮の流れが強いところを通らなければなりません。
そのためずっと漕ぎ続けなければ前に進まなかったようです。
45時間漕ぎ続けですから相当大変です。
睡眠もあまり取れず時計がないので正確にはわかりませんが10分ぐらいずつ交代で休んだそうです。
驚いたのは今回のコースが225キロあるということです。
石垣島からでも台湾は相当近くに感じるのに結構な距離があります。
コースを地図で見ると台湾の大分南側から出発しているので最短距離ではありません。
理由はよくわかりませんが潮の流れが関係しているのかもしれません。
例えば最短距離の地点から出発すると潮に流されてかえってたどり着きにくいなどの理由があるのかもしれません。
沖縄に限らず縄文人は結構海を行き来していたのではないかと言われています。
長野の黒曜石が北海道で発見されたりしています。
関東でも伊豆大島辺りまで丸木舟で行き来していたのではないかと言われています。
教科書で学ぶ縄文人よりも原始的ではないのかもしれません。
当時を再現すると言ってもある程度知識がある状態で目的地を目指してやっとたどり着ける感じですから、知識や情報が少ない状態でどのように目的地を特定していたのかには興味があります。
コンパスはなくても自然に対する観察力は今の人間よりもあったのかもしれません。