シェアリングという共有型のサービスが広がっています。
今までのように個人で所有するというものとの関わり方ではなくなってきているのです。
少し古いですが昭和の時代は3Cが三種の神器と言われました。
カー、クーラー、カラーテレビです。
平成の時代ではデジタル三種の神器と呼ばれるものもありますがロボット型掃除機、全自動洗濯乾燥機、食器洗い機だという人もいます。
今でも個人で所有するということは消費の中心になりますがシェアリング経済も広がっているのです。
これを受けGDPの算出に民泊やカーシェアなどの生み出す付加価値も加えようという案が出ています。
経済の実態の把握には良いことだと思いますが、これまで算入されていなかったことに驚きます。
国内総生産を算出するには基本的には各付加価値を
付加価値=売上高-原価
で算出するので物が買われていないシェアリング経済ではそれをレンタルする側が買った分しかGDPに算入されていないことになります。
GDPの算出が上の式で行われるのは売上高と原価の差額に人々は付加価値を認め物やサービスを買っているという考え方に基づいています。
シェアリング経済でも様々な理由により所有まではしないが付加価値を認めサービスを利用しているということは言えます。
言い方を換えると所有しないことに価値を認めているということも言えるのです。
所有しないことに価値を認め利用されるサービスについてもGDPに算入するというのは付加価値の把握としても時代にあっていることだと思います。
ちなみに私が子供の頃に教わったGNP(国民総生産)が使われなくなったのは海外企業も増え日本の経済活動が日本国民だけで行われるわけではないということが当たり前になってきているからです。
シェアリング経済の実態把握
