あおり運転の事件ではSNS等でのデマ被害により犯人と間違われるなど悪いニュースが多いのですが、唯一プラスのニュースが出ています。
ドライブレコーダーの売上です。
あおり運転の被害状況もドライブレコーダーがあったからあれだけ明らかになったわけです。
その後自分も同じような被害にあったと申し出る人も出てきました。
車種や車のナンバーから同一の加害者によるものとわかるのもドライブレコーダーの映像があるからです。
オートバックスセブンのまとめによれば8月中旬だけでも前週比の1.7倍、360度写るタイプについては2.7倍の売上になっているそうです。
ドライブレコーダーが増えると他にもメリットがあります。
通常人は意識して見たものしか記憶していません。
無意識に記憶していたとしても意識して見たものでないと記憶として思い出すことが難しいのです。
ドライブレコーダであれば運転手が記憶していなくても運転していた周囲の映像が記録として残るのです。
これが犯罪事件の捜査にも役立ちます。
ただしドライブレコーダの映像の利用には注意も必要です。
写った映像をSNS等でみだりに公開すると場合によってはプライバシー侵害や名誉毀損等になる可能性もあります。
犯罪の被害にあっている場合は捜査機関に映像を提供することはそれほど問題ではありません。
違法性が阻却される可能性があるのです。
つまり他人に映像を見せるという行為が特定の人のプライバシー侵害や名誉毀損になる可能性があっても自分の犯罪被害を訴えるために捜査機関に見せる場合は違法ではないとされることがあるのです。
捜査機関であればそれ以上映像が拡散するという可能性も少ないです。
新たな機器が普及してくると映像に対するリテラシーの普及も必要かもしれません。