ネス湖と言えばネッシー。
ネッシーと言えばネス湖ですが、そのネス湖でネッシーのDNA調査が行われました。
このニュースを聞いた時いるかどうかわからない生物のDNAをどうやって調査するのか疑問に思いました。
通常事件などでのDNA鑑定も被疑者本人からDNAを採取し事件現場の遺留物などと照合するからです。
調査方法を聞けば納得なのですが調査方法は
・ネス湖の250箇所以上から水を採取
・採取した水に含まれるDNAを片っ端から既存のデータベースと照合
という方法をとったのです。
つまりそこで生活しているなら何らかのDNAを含む遺留物は水の中にあるはず。
既に保有している既存の生物のDNAデータベースと照合し該当するものがない生物のDNAが検出されればネッシーの可能性が高いという調査方法です。
調査の結果はネッシーはいないということになりました。
正体不明のDNAは検出されなかったのです。
一般に存在しないことの証明は困難とされ「悪魔の証明」などとも呼ばれます。
以前安倍首相もこの言葉を口にしたことがあります。
今回はネス湖という限られた範囲なので存在しないことの証明が可能になりました。
今回の調査でネス湖が細長い川のような湖だということも知りました。
この湖の特殊な形状もネッシーの存在を信じさせてきたのかもしれません。
元々ネッシーがいるという根拠となっていた有名な写真も1993年に撮影者とされた本人が死の間際に潜水艦のおもちゃを使ったヤラセ写真だったと告白しています。
結局怪しげな目撃情報や写真映像はあるものの科学的な根拠はないという結論が出ました。
私がこの手の話題でネッシーなどの存在を主張したがる人に学歴や科学技術偏重に対する反動のようなものを感じるのです。
科学技術の進歩や知識が増えることに喜びを感じると言うよりそのようなものに不信感を持っている人が未確認生物の存在を主張したがるように思います。
例のヤラセ写真もお医者さんが撮ったものなので他の未確認生物の存在は信じない人もネッシーについては信じてしまったのかもしれません。