待機児童についての統計が発表されました。

実態を反映した数字なのかよくわからない結果となっています。

厚生労働省の発表によれば認可保育所などに申し込んでも入れなかった待機児童が2019年4月1日の時点で16772人いることがわかりました。

1994年の調査以来最も少ない数字となりました。

手放しで喜べないのは保育所に通っていないが待機児童から除外されている潜在的待機児童と呼ばれる子どもたちが増えていることです。

様々な理由がありますが子供を預けて仕事をしようと思っていたけれども求職を諦め家で子供の面倒を見るので保育所に申し込まなくなったなどの理由もありえます。

このような理由の場合、待機児童が減ったというより改善されないので諦めた結果待機児童から除外されるという統計の数字に実態が反映されない結果になります。

厚生労働省は統計の数字に改善が見られたことから各自治体が施設整備等に取り組んだ結果と評価していますが帳尻合わせの結果が得られたというような感じすら受けてしまいます。

ただ待機児童への対策が講じられているのは事実で改善の傾向が見られるのは良いことです。

更に潜在的な待機児童6千人の増加への対策を期待したいと思います。

子供の数が減っているのに十分な保育サービスが受けられないというのは皮肉な気がします。

確かに子供の数が減れば事業や職業として将来性に不安を感じ参入してくる人が減るというのはわかります。

こういう時期にこそそれでも幼児教育に携わりたいというプロフェッショナルが増えてくれることに期待したいと思います。