U.S.A(アメリカ)のハーバード大学が入学選考の際にアジア系アメリカ人を差別しているのが公民権法に違反しているとして訴えられていた裁判の判決がありました。

マサチューセッツ州連邦地方裁判所は訴えを却下する判決を出しました。

米国では日本のセンター試験のようなSAT「大学進学適性試験」というものがあります。

この試験でアジア系の米国人は高得点を取る割に割り振られている入学枠が少ないうえ合格率も低くなっているとしてNPO「公平な入学選考を求める学生たち」が訴えを起こしていました。

米国ではもともとアフリカ系米国人の差別の問題があり不当な差別待遇による格差を是正するための解消措置が取られています。

これをアファーマティブアクション(積極的差別解消措置)と言います。

具体的には特別な入学枠を設けたり、奨学金を用意したりしています。

アジア系の米国人の入学枠の問題を取り上げるとアフリカ系米国人の入学枠にも影響してしまうという考慮も働いているようです。

ハーバードに限らず留学生なども人種により入学枠の制限があると聞いたことがあります。

真偽の程は確かではありませんが一定の枠を設けないとインド人だらけになってしまうと聞いたことがあります。

特定の人種だけになってしまうのも不自然な感じがしますがかと言って入学試験にパスするぐらいの成績をとっているのに就学の機会を与えられないというのも不公平な感じがします。

1校ぐらい人種を考慮しないガチ大学を作ってみるのも良いかもしれません。

オリンピックのように入学者をどれだけ出せるか各国の競争になってしまうかもしれませんが。