吉祥寺で無許可で映画館を営業していたとして株式会社デジタルワークスエンタテイメントの社長と元従業員が書類送検されてしまいました。

デジタルワークスエンタテイメントと言えばかなり有名なゲームを制作したり制作に関わっている会社です。

映画館の営業には興行法上の許可が必要です。

管轄は保健所になります。

換気や排水、照明といった基準を満たしていないと許可が下りません。

今回は建物2階に避難用の出入り口や階段が1箇所しかないということで不許可になっていました。

そこをカフェを装って映画館としての営業を行っていました。

営業方法についての違反なら許可の取り消しや営業停止もあったと思いますが、そもそも営業許可を受けていないと取り消しにも停止にもしようがありません。

そこで書類送検となってしまいました。

書類送検は逮捕の必要まではない場合に事件が警察の手を離れ起訴するかどうか事件を検察官に送致することを言います。

日本の刑事司法制度では起訴するかしないかは検察が決めることになります。

今回書類送検の際に起訴を求める厳重処分という一番重い意見が付されたというので警察が相当悪質と判断していることになります。

本業のゲーム開発の方は上手く行っているようなので実にもったいないと思います。

社長は開業資金をクラウドファンディングで集めたのでやめるにやめられなかったと供述しているようです。

映画館を始めようという人は少ないと思いますが興行法で営業許可が必要なものは他にもあります。

ライブハウスなども許可が必要な営業の一つです。

大勢人が集まりそうな興行法上の営業については換気やトイレなどの設備が基準を満たしていることはもちろん消防法や建築基準法など他の法律の基準も満たしている必要があるのです。