廃業している業者のうち4割以上が黒字廃業という統計データが出ているようです。

主に人手不足など跡継ぎ問題が中心のようですが私は他にも最近の自然災害等の影響もあるのではないかと思っています。

人的な要因だけでなく自然要因も原因の一つとなっているように思います。

このところ大きな自然災害が続いています。

激甚災害に指定される災害も多いです。

激甚災害に指定されると自治体の補助金が上積みされたり金融機関から優遇された条件で融資を受けたりすることが可能になります。

このブログでも以前このような激甚災害指定をきっかけに事業を立て直そうと融資を受けたためかえって廃業の機会を失うことがあるので事業を再開するかどうかは慎重に考えなくてはいけないということを書いたことがあります。

反対に災害をきっかけに廃業を選ぶ人も一定数いるということです。

一度水害や地震に見舞われると同じ場所で同じような災害にあうのではないかということは誰しもが思うことです。

自分の仕事の腕がメインなのであれば営業再開も選択しやすいのでしょうが数千万円から億のお金がかかる設備が必要な商売などは借金をして同じ場所で営業を再開してよいかという問題に直面します。

残念ながらその時点で廃業を選んでいる人もいるようです。

最近の自然災害の被害の大きさを考えると経営方法が良くないなどということはとてもではありませんが言えません。

ただもう一方で経営に慎重な人がいるということはプレイヤーが減るということでもあります。

労働人口不足や経営者不足となると地方では特に製造直販型の商売やサービス現場提供型の商売ではお客様をさばききれないぐらい注文や仕事が舞い込むということも考えられるのです。

リスク回避のタイミングと見るかビジネスチャンスと見るか自分のビジネスの特徴を知り少し先を見通せる人が正解にたどり着けるのかもしれません。