以前このブログの記事で経済的にもイスラム世界への理解が必要だという趣旨のことを書きました。
イスラム世界の人への配慮として必要なのがハラールです。
主に食品などで必要になります。
ハラール食品とはコーランに従い食べて良いとされるものを戒律に従って処理された食品のことを言います。
主に食品ですが食品以外でも食品を輸送する輸送手段でも問題になることがあります。
このように食品に関わるものであればハラールが問題になることはあるのです。
このような問題に対応するため日本の家電メーカーも対応をはじめました。
パナソニックが先月マレーシア向けにハラールマークのついた浄水器を販売し始めたのです。
食品以外でどのように対応するのか気になる人もいるかも知れません
。
具体的には製品を製造する際に使う手袋の原料などにも配慮しています。
考えてみれば食品に気を遣ってもそれを製造する手段で衛生面や宗教上の戒律に従っていないのであればそこからできた食品は問題ないのかという疑問は当然わいてきます。
このような点にも配慮した製品を日本メーカーも製造し始めたのです。
コスト面から言えばイスラム圏とイスラム以外の国向けの製品を変えることはコスト上昇に繋がりがちです。
しかしイスラム世界以外の製品をイスラム圏に持ち込むと問題が生じることはあるかもしれませんがハラール食品やハラールに対応した製品をイスラム世界以外の人が使うことはあまり問題がないのです。
考えられるとすれば他宗教の基準に従った製品を使いたがらない人がいるかも知れないということぐらいです。
特に一神教の世界ではそのような考えを持つ人がいるかも知れません。
日本でも一神教の信仰は認められますが八百万の神の国ですからハラールへの対応はしやすいのかもしれません。