イノシシの目撃情報が相次いでいます。
特に普段見かけない都市部で目撃されたイノシシをアーバンイノシシと呼んでいます。
同じイノシシが時間が経って別の場所で目撃されることもありますが異なるイノシシが同じ時期に異なる場所で目撃されているのです。
偶然というよりも餌の問題だと思います。
暖かい時期の天候によりイノシシの餌で食べられないものが出てきているのではないでしょうか。
今年の水害などでミミズや木の根などが流されてしまっているという事情もあるようです。
人間が捨てた食べ物のゴミなどをきっかけに人間と食べ物の関連性を学習してしまい人里に近づいているということも言われています。
他に原因と言われているのが里山の衰退です。
山には自然に近い山と里山があります。
実際には行政等人の手が入っていることが多いので自然の山というのは少ないです。
それでも過疎化や山の手入れをする人の減少から自然の山に近い状態のところが増えているうえ里山も減っているのです。
里山は人里に隣接した人の生活の影響を受けている山を言います。
ここも人口減少や手入れが行き届かず自然の山に近くなってしまっています。
こうなるとイノシシなどの野生の動物がいる領域と人が生活する街の境界が少なくなります。
その結果人の食べ物などに接触するところまでイノシシが近づきアーバンイノシシとなる切っ掛けを作ってしまっているのではないかと言われています。
イノシシは自分から人間に近づくことは少ないと言われていますがアーバンイノシシは人間に積極的に向かってくるようです。
無視して済むわけでもなく共存も難しいと思います。
人間にとっては突然の出来事のように感じますが長い時間をかけて起こった自然環境の変化が原因なのかもしれません。