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ワーキングディスタンス

コロナ感染が拡大し、リモートワークが広がっています。

行政書士事務所でも検討せざるを得ません。

行政書士事務所では仕事の仕方は代表者それぞれの判断でリーモートワークが広がる前から書類のみを郵送で受け付けているところもありました。

弊所ではなるべく仕事を受任する際は面談を行いお客様からより多くの情報が得られるように努めてきました。

その分効率は悪いと言わざるを得ませんがコロナ問題が生じるとインターネットを通じての面談等も検討し始めています。

ただしインターネットなどの画面を通じて面談すれば問題ないと考えているわけではありません。

インターネットでは顔が見えているようですが、抜け落ちている情報もあります。

実際のお客さんを目の前にするとすべての挙動が見られます。

そういう情報があって初めて判断できることもあるのです。

例えば入管業務の場合に在留カードでの本人確認が難しくなっています。

以前は失効確認などで在留カードが偽物か本物か区別しやすかったのですが、現在は有効と表示される偽物のカードも存在します。

証明書の類だけでは見分けがつかないこともあるのです。

騙されることだけを心配しているわけではなく、それぞれのお客さんの事情や本来行うべき手続きなどやはり実際に目の前で会ってみて初めて分かることもあるように思います。

ソーシャルディスタンスならぬワーキングディスタンスのようなものを意識する必要があるのかもしれません。

業務が定型化できれば書類のみで手続きを進めてもあまり変わらない種類の業務というものもあります。

リモートワークで事務所内だけでなくお客様ともやり取りするリスクが取れるかどうかということも経営者としては必要な判断になるのですが、やはり会って決めるというのがこの仕事の原則という思いは変わりません。

ですからこういう時期でなくても特に行政書士の場合、お客さんと直接会わないような仕事のお誘いには何か裏があると考えた方が良いように思います。

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