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うがい薬に対する評価

今日大阪府や大阪市はポビドンヨードを含んだうがい薬を使ってうがいをするとコロナの陽性率が下がるという研究結果を発表しました。

新型コロナウイルスの軽症感染者が宿泊する療養所で1日4回ポビドンヨードを含んだうがい薬でうがいを実施し、毎日唾液を採取してPCR検査を行ったそうです。

それによると普通のうがいでは陽性率5割、ポビドンヨードを含んだうがい薬では2割程度に陽性率が収まったようです。

この実験の評価は難しいです。

どういうことかと言うとこの結果からコロナの治療に役立つと結論づけることが難しいと思うのです。

PCR検査の場合、陰性だけれども実際は感染しているということはあり得るわけですから、口の中の唾液に含まれるコロナウイルスが減ったことにより陰性となっても、実は陽性ということがありえます。

ただし陰性のまま重症化するということも殆どないと思います。

となるとコロナを治すことにはならないかもしれないけれども軽症であれば重症化を防ぐことに役立つかもしれないというのが今の所の評価になるのではないでしょうか。

もちろんコロナに感染していない人が普段からポビドンヨードを含んだうがい薬でうがいをすればウイルスには感染しにくくなりそうです。

ただ、これは今回の実験でわかったことというよりも医療の現場では外科手術のときなどに普通に行われています。

もともと感染症対策などで行われていたことなので、今回の実験からは予防だけでなく感染していてもある程度効果があるかもしれないという評価にとどまるのではないでしょうか。

このニュースが流れた直後に市場からは早くもポビドンヨードを含んだうがい薬が消え始めています。

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