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異質と異室

ジェンダーの問題に対する社会の対応が大分変わってきています。

日本では同性婚は認められていません。

パートナーとしての証明書の発行を認める自治体は出てきています。

性同一性障害なども広く認知されるようになり、個性として認め無理に男性らしさ、女性らしさなどを求めないような風潮も出てきています。

このような社会の変化もあってか履歴書の性別欄をなくすという動きが出ています。

確かに自分の性別に違和感がある人にとっては履歴書を書くたびに自分の意識と異なる性別の記載をすることは苦痛かもしれません。

人事選考の上でも男女雇用機会均等法などもあり、必要な仕事ができれば性別を気にする必要はないようにも思えます。

ただ選考に関係ないかと言えば関係あるような気もします。

例えばこれまで女性が少ない職場ではトイレの数なども限られてしまうと思うのです。

更衣室などの確保が必要になってくる職場もあると思います。

このような問題があまり問題視されないのは、もしかするとトイレの数などは元々男性用と同じぐらいあるのが当たり前ということを前提にしているのかもしれません。

ただ更衣室に関しては女性からは要望が高い事項の一つのように思います。

過去に勤めたことがある職場を思え返すと男子更衣室があった職場の方が少なかったように思います。

この辺の不均衡は過去の男尊女卑に対する代償としてあえて触れないということでしょうか。

男子更衣室がほしいということではなく、このようなことを話題にしないまま均等や平等と言うことに不自然さを感じてしまうのです。

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