政府は行政のデジタル化に伴いマイナンバーカードの普及に力を入れています。

その中で現在のマイナンバーカードの発行に加えマイナンバーカード自体をデジタル化するということが検討されています。

マイナンバーカードをスマートフォンに搭載しようとしているのです。

具体的には2022年度にアンドロイド搭載を目指しています。

まずはAndroidからはじめiPhoneにも対応させる予定です。

これまでもマイナンバーカードをNFC機能搭載のスマートフォンで読み取らせるということは可能でした。

ただ単なるNFC機能ではなくマイナポイントの制度を利用するにはいわゆるおサイフケータイの機能である必要があります。

マイナンバーカード自体をデジタル化するということは読み取られているチップ自体をスマートフォンに搭載させるということなのでおサイフ機能のなかに電子証明書などを格納させるという方法になるのだと思います。

そうなってくると日本で売られるスマートフォンはおサイフ機能付きのもののみになっていくかもしれません。

選択肢が狭まる分日本のユーザーは製造時のスケールメリットが受けにくくなる可能性はあります。

スマートフォンの機種変更をしにくくなるという問題も出てきます。

現在マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が5年なので5年毎の機種変更というのはスマホの買い替え時と一致しているようにも思えます。

ただ数年で消耗してしまうバッテリーの問題が解決できる技術ができた場合にわざわざ電子証明書の更新のために買い換えるというのも不便な気がします。

セキュリティや新しい技術の登場などを考えると5年以上同じものを使うのがいいのかという問題もあるので、この辺は電子マネーの移行とリンクして簡単に機種変更を行う技術の開発に期待するしか無いのかもしれません。