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動物が先生

オランダの大学で面白い研究が行われています。

ドローンの飛行をミツバチの飛び方を参考に改善するというものです。

ミツバチが障害物などを避けたり上手く着地する仕組みをドローンに計算させて飛行をスムーズにするという研究です。

ドローンの飛行だけでなく他の技術にも応用できる研究だと思います。

専門的な内容なのでどこまで理解できているか恐縮なのですが、この研究では飛び方の改善には主に自己教師データが用いられていました。

どんなことをしているかというとドローンが飛行している際のカメラ映像と視界を横切る物体の動き方から距離感を割り出しています。

カメラの速度自体はセンサーなどからわかります。

対象物は見え方によりどのような動きか判断されるため、同じ動きでも見え方によって異なる動きと判断されてしまう可能性があります。

これら2つの情報を統合することにより距離を算出するようです。

更に最近は別の研究で実際の飛行時のセンサーによるデータではなく画像データから距離を推定するという技術も出てきています。

これに人工知能(AI)が加わると人間の職人などの動きだけでなく動物の動きが数式化できれば機械に学習させられるということになります。

話ができない動物の動きを学習しロボットなどに真似させることができるようになります。

話が飛躍し過ぎかもしれませんが、理屈のうえでは動物の鳴き声などのコミュニケーション手段も真似させることができると思います。

ある動物のある行動について人間の「気持ち」にあたる部分の分析が進めば、本当に動物とコミュニケーションが取れる時代が来るかもしれません。

距離の算出についての研究としてだけでなく、そのような研究の副産物として得られる技術にはいろいろな可能性が広がってくるため、何に応用するか発想が問われることになりそうです。

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