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秋入学の現実味

コロナによる影響で学校での授業などにも支障が出ています。

授業の遅れを取り戻すため秋入学への変更の議論が改めて取り上げられています。

もともと春入学だと海外の学校と卒業時期がずれるため、日本への留学を断念する留学生がいることから秋入学への変更の話は出ていました。

もちろん日本人の学生にとっても卒業時期が同じ方が留学しやすくなります。

以前から検討されていたのですが、

1.大学以前の学校の卒業時期への影響

2.就職活動の時期への影響

3.学校側の会計年度や経営への影響

4.夏休みが長いので休み明けに卒業するのが適切か

などの問題があり見送られてきました。

しかし1の幼(保)・小・中・高の卒業時期については連動していれば問題は起きにくいですが、幼(保)・小・中・高どの段階かで間が空いても良いような気もします。

2の就職活動は元々青田買いなどが問題になっていたぐらいですから3月卒業でも就職活動時期は前倒しされていたわけです。

問題は入社時期もずれることにありそうですが、制度の変わり始めにズレを感じるだけのような気もします。

3の会計年度は元々企業が自由に決められるものです。

株主総会の開催時期とも関連してくるため同じような時期の会社が多いというだけです。

経営のサイクルに影響はあるでしょうが、変化に応じて対応していけるのではないかと思います。

4長い夏休みの後の卒業については、それこそ今のように授業が遅れ気味の場合にゆとりをもった補習などを行えばよいのではないでしょうか。

このように見てくると、問題があるといっても大企業が本社を移転して仕事を開始する時に起こるような問題が、全国の学校や関連組織に一斉に生じるようなものではないかという気がしてきます。

言葉だけで検討すると簡単なようですが、これまで見送られてきたことを考えると、実現するには他にも様々な問題が出てくるのだと思います。

ただ制度を変えてしまえば、それに応じてアイデアが出てきたり、問題を解決するための工夫もなされるということも言えます。

結局できない理由をを考え諦めるか、やると決めて問題を克服していくかの選択なのだと思います。

後者の方法論を教えることも教育だと思いますので、教育する側がそれを実践する姿を学生に見せるということも重要なのではないかと思います。

日本や海外の優秀な学生に切磋琢磨の場を提供するかどうかという大人の側の決断が迫られています。

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