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災害の記憶とともに水に流したい

大雨や地震など、毎年のように何らかの災害が起こっています。

災害発生時には避難をしなければならなくなることもあります。

避難時も最低限しなければんらないのは食べることと出すことです。

避難所にはトイレも設置されるのですが、人数が多いと汲み取りなどの作業も追いつかないことがあります。

汚い話になりますが、汲み取りが追いつかず避難所などでは汚物が溢れ出すこともあるようです。

こうなると衛生状態にも関わります。

現在は、簡易トイレなども販売されていますが、これは用を足すことが可能ですが、排泄物を処理することはできないものがほとんどです。

自治体レベルだとマンホールトイレというものが設置できればこのような状況も改善されやすくなります。

マンホールトイレは災害時にマンホールのふたを外して、直接トイレを設置して、排泄物を直接下水に流すものです。

国土交通省の調査では、このマンホールトイレを導入している自治体は2019年度の時点で36%であることがわかりました。

あまり聞かない割には結構普及しているのではと感じる方もいらっしゃるかも知れません。

しかしこれは導入があるという数字であって、導入した自治体のすべての地域をカバーしているということではありません。

実際に設置できるのは数えるほどということもありえます。

災害時に誰が設置するのか、設置後の安全面の確保はどうするのかなど考えておかなければならないこともあるためか、自治体としては、ただ設置すれば良いというわけにはいかないのだと思います。

国土交通省としては防災基本計画の1つとして各自治体に整備を要請しているようですが、なかなか整備は進まないようです。

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