様々な分野でAIの活用が進んでいます。

身近にもAIの活用が感じられるようになりました。

NHKの囲碁や将棋の放送でプロの対局の形勢をAIによりパーセント表示しているのです。

先手50%、後手50%で表示され、一手ごとに形勢がパ-セントで変化します。

有利な方がパーセントが高く表示されます。

もともと将棋ソフトのプログラムや人工知能と対決するという企画はありました。

将棋は随分前から人間が勝てなくなっています。

囲碁は当分は人間が有利だろうと言われていましたが、ハードウェアやプログラムの進化により、こちらもAIが人間に勝利するようになっています。

ということは人間の打つ手に対して、勝つために評価の高い手を選択できているということになります。

次に打つ手の選択肢を評価し、形勢判断に役立てればよいわけです。

ニコニコ生放送やABEMAの将棋チャンネルなどでいち早くAIによる形勢表示が行われていましたが、NHKの放送でも採用されました。

実際に解説者の話を聞いてみると、パーセントで多少差がついていても囲碁では一目(いちもく)の差も無いと解説されていた局面もありました。

AIにより数値化されているので、有利不利といった形勢は、そんなものかという感じがしますが、反対に囲碁や将棋が強い人は、局面を見てどちらが有利不利という判断が直ぐについてしまうのが信じられない感じがします。

ある手を打って、勝利へのパーセントの表示が下がった場合、その局面でまずい手を打ったのか、その局面としては評価は高くないが、後々活きてくる一手となるかは判断が難しいです。

後者のような手も現在のAIでは判断できている可能性が高いからです。

ただ人間の解説により、表示ほど悪い手ではないと判る場合もあると思いますので、しばらくは人間の解説も必要なのだと思います。