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異種間臓器移植

驚きのニュースが入ってきました。

U.S.A(アメリカ)のメリーランド大学で、豚の心臓を人間に移植する手術が世界で初めて行われ、患者は順調に回復に向かっていることがわかりました。

アメリカであれば、このような手術が簡単に行えるというわけではありません。

患者は不整脈で入院しましたが、臓器提供者となるドナーの出現を待っている時間がなく、他に良い用法がないため米食品医薬品局(FDA)が特別に許可したものです。

更に、許可があれば上手くいくというものでもありません。

豚の臓器は元々人間と似ていると言われていますが、臓器の提供となると同じ人間同士でも適合するかどうか分からず、拒絶反応が出ることがあるからです。

このような事態を避けるために、拒絶反応が出にくくなるような遺伝子操作が10箇所以上行われました。

手術は今月7日に行われ現在回復へと向かっています。

まだ、十分な時間が経っていないため拒絶反応があるのか無いのかわかりませんが、完全になくすというのは難しいと言われています。

上手く馴染んだとしても心臓自体がどのくらい上手く動き続けるのかもわかりません。

今後の経過観察によりどのぐらい有効な方法な手術なのかが明らかになってきます。

仮に長期間機能しなくても、高齢になってから心臓移植が必要になる人もいることや若い患者のドナーが現れるまでのつなぎとして、この方法を使うということも考えられるため、かなり有用な方法なのではないかと思います。

ドナーの出現を待つよりは、遥かに手術を受けられる人が増えるのではないでしょうか。

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