GoToトラベルの給付金の不正受給問題で、旅行会社の旅工房が調査報告書を公表しました。
すくなくとも1万1078泊分の宿泊は実態がなかったようです。
取引先企業を通じ、2万240泊分の宿泊商品を販売し、実際に宿泊があったのは、多くても9162泊分だそうです。
一部報道では、取引先企業で宿泊するかどうかは自由だけれども商品の申し込みをするよう上司や会社から指示が出ていたところもあるようです。
1泊4万円で宿泊料金としても高めなのですが、宿泊料金で得られたお金や給付金の中から協力者へ一部お金が還元されていたようです。
協力していた方も会社からの指示でもあるし深く考えずに、お金をもらえるならいいかと協力してしまった人もいるのではないでしょうか。
クーポンの発行分、9362万円について返還を求められることになりそうです。
協力した取引先も共犯になってしまうわけですが、ここまで問題が明らかになると、旅工房側へ文句を言うところも出てきそうです。
不正を巡っては宿泊施設側で協力していた所も明らかになっていて、これら事件の関係会社は次のGoToトラベルには参加できないことになっています。
うまく立ち回るつもりが、親会社を含め引責問題を引き起こすなど、大きな問題になってしまいました。
どんなに手が込んでいようが、わかりにくかろうが、不正受給を受けて良いわけがないので、この手の問題はコンプライアンスなどという高尚な問題ではありません。
目先の利益に目がくらみ、犯罪を犯してしまっているだけです。
そうならないための常識であるのですが…。