行政手続きのオンライン化が進んでいます。
その中でも身近でありながら、あまり取り上げられることが少ないのが遺失届のオンライン化です。
警視庁で実施されるものですが、他の道府県でも後に続くところが出てくると思います。
警視庁は3月14日から「警視庁行政手続きオンライン」というサイトを通じて遺失届の手続きをオンラインでできるようにすると発表しました。
2021年は東京都だけで遺失届は約77万件、拾得物は約282万件ありました。
全部ではないでしょうが、これがオンライン手続きで処理できることになるので、警察の業務負担もだいぶ改善されるのではないかと思います。
利用者が警視庁行政手続きオンライン上から、日時、場所、失くした物等を入力して届けておけば、にたものが見つかった場合、警察や遺失物センターからメールや電話で連絡がくる仕組みです。
勿論見つかったら取りに行かなくてはなりません。
流石にこれはオンライン化するわけには行きません。
それでも警察での手続きが面倒だからと諦めていたものでも届け出しやすくなると思います。
これからの改善ポイントとして思いつくのが遺失物の収得者への謝礼などのやり取りです。
マイナンバーを通じて行えるようにすれば、こちらも相当関係者の負担を軽減することにつながると思います。
東京都内で届けられた遺失物は現金だけで昨年約34億円、約24億円が本人に戻り、収得者への謝礼が約4億円、残り約4億円が東京都の歳入となっています。
ただ、謝礼についての手続きについてはこれからの話しで、現在このような手続きが可能であるということではありませんので、誤解のないようにご注意ください。
オンライン化されるのは遺失届までです。