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積むが詰んではいない

福島県沖の地震で伊達政宗像が傾いたというニュースが流れたため、仙台でも被害が出ていることをご存じの方も多いと思います。

当然、伊達政宗像がある仙台城跡にも被害が出ています。

城の石垣が崩れているのです。

この石垣は東日本大震災のときにも崩れ、修復されたものです。

今回はその時に比べて範囲が狭いのが特徴のようです。

揺れによって石自体が崩れ落ちたというより、揺れにより土圧がかかり、土が飛び出す勢いで石も飛び出すように崩れてしまったというのが今回の被害の原因だということです。

それだけ地震のエネルギーが大きかったということがわかります。

修復の目処は立っていませんが、今回不幸中の幸いは、東日本地震の特の修復作業で石に番号が振ってあるため、同じように積むための作業時間は短縮できそうだということです。

それでも修復するには年単位の時間がかかります。

今の人間が機械を使っても相当時間がかかるのに、機械が使えなかった時代にも造られていたことを考えるとどれだけ労力がかかったのか想像しづらいです。

仙台城跡の石垣も過去の地震で修復を繰り返しています。

石垣の積み方にしても過去のそのような経験を元に、工夫して生み出されてきたということができます。

強度を増すために、石の加工の仕方や積み方による種類の違いがあります。

更に外観にもこだわって外観による積み方の違いもあります。

これらは両立しないということもあるとは思いますが、機能美により強度を増すという効果も生まれているのだと思います。

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