前回(1/3)からの続きです。
メタバースについて取り上げられていたテレビを見て、サイバー空間への考え方が変わり始めた私ですが、そのメタバースとは特定のゲームの名前ではなく、サイバー空間でのコミュニケーションを可能にするいくつかのサービスを指します。
コミュニケーションが可能なサイバー空間の中の世界そのものを指すこともあります。
meta(メタ)超越とuniverse(ユニバース)宇宙から作られた造語といわれています。
現実の世界の損得感情をサイバー空間に持ち込んでもしょうがないと感じていた私ですが、今回見たテレビで取り上げられていたメタバースでは、そのサイバー空間の中の土地が売買されていました。
ここまでなら、オンラインゲームと同じで、別にその土地を実際に使えるわけではありません。
ところがその売買に仮想通貨が使われていたのです。
こうなると現実世界の損得に関係ないという事ができなくなります。
なぜならサイバー空間上での物を売買するには、仮想通貨が必要で、サイバー空間上での売買によって得た仮想通貨は、現実の世界の現金に換金できるからです。
現実の世界とは別のシミュレーションであったものが、現実の世界の延長になってしまうのです。
だとしたら、現実の世界が広くなるだけだから、現状とあまり変わらないではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現実の世界では既に持つ者と持たざる者が出来上がっています。
サイバー空間ではこれから持つ者になれるチャンスが現実よりも転がっていると考えることもできます。
そこでみんなでサイバー空間で儲けようということが書きたいわけではありません。
サイバー空間での出来事に現実との繋がりができるのなら、もっと他のことにも利用できるのではないかと思いはじめたのです。
この続きはまた次回。(つづく)
サイバー空間再考(2/3)
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