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お金よ、何処に行き給う

中国の河南省の銀行で預金が引き出せない事態となっています。

詳細はまだ明らかになっていませんが、比較的規模の小さい銀行で起きていて、共通の株主である投資会社がお金を使い込んだのではないかという疑惑が持ち上がっています。

カナンといえば、聖書では「乳と蜜の流れる場所」ですが、中国ではお金が流れなくなっています。

このような預金の取り付け騒ぎが起きると、普段は問題なく回っているお金も、預金の払い戻しのために、銀行は極端に多くお金を準備しなければなりません。

場合によっては預金封鎖などの事態にも発展しかねません。

今回、預金が引き出せなくなっているのは、中国の特定の地域の銀行ですが、それでも抗議活動などに発展しています。

預かったものを返すという”約束”は守られるのでしょうか。

最近、このブログでスリランカの破産宣言の記事を書きました。

その中で、日本も他人事ではないということを書きました。

国が財政破綻となれば、日本で預金封鎖が起きても不思議はありません。

預金封鎖というとピンとこないかもしれませんが、日本では過去に預金封鎖が行われたことがあります。

現在も国レベルで財政状態が悪化すれば、現実に行われる可能性だってあるのです

日本の財政状態は決して良くはありませんが、経済の専門家の中には、まだそれ程深刻な状態ではないという人もいます。

財政状態がまだ回る状態だとしても、政府も日銀も円安に対する対応策が取れていないため、国債の暴落でも起きれば、”約束”が守られなくなることだってありうるのです。

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