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掘らなくても出てくる

神奈川県相模原市の清掃工場から金た銀が回収されています。

金や銀を間違ってゴミとして出してしまった人がいるわけではありません。

市が焼却炉のゴミの中からから、回収しているのです。

相模原市南区の清掃工場では、最新の焼却炉が導入され、ゴミとして出された家電などの基盤から、製品に使用されている金や銀が回収できるようになっているのです。

この技術を開発したのは、神戸市の神鋼環境ソリューションという会社で、鉄やアルミを回収する技術を応用したものです。

家電ゴミに使用されている金や銀は都市鉱山とも呼ばれていて、廃品回収業者などが壊れた家電でも引き取りたがる理由にもなっています。

今回、回収できた金や銀は31キロで、売却したところ、金額は1億円相当だったそうです。

実際には、焼却炉から金や銀を回収する技術を開発したメーカーに特許料などが支払われるため、相模原市が手にしたのは3700万円です。

それでも今まで、焼却するだけだったものから3700万円得られたわけです。

元はゴミですから、元手が必要だったわけでもありません。

メーカーでは、他のレアアースなども回収できるように技術開発を進めるそうです。

コストだけがかかりそうなところから利益が生み出されるのですから、関係者それぞれの利益になります。

貴金属は実物ですから為替の影響もほとんど受けません。

円安の今、希少金属を回収することは、金属だけに重みを増しているといえます。

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