離婚の際の子供に対する親権について、法改正がなされようとしています。

法制審議会で議論されているのです。

法律の箇所としては民法の中の親族法や家族法と呼ばれる部分になります。

現在どちらかの単独親権となっていますが、共同親権にする案が持ち上がっています。

意見は分かれています。

共同親権にした方が良いと考える人の意見としては

離婚は親の事情なので、離婚しても親には変わらないのだから共同親権を定めるべきという意見や、

単独親権だと親権を持てなかった方の親と疎遠になりがちなので、子供がかわいそうなどという意見もあります。

他に、単独親権者を決めるのは、離婚の際に揉める原因になるという意見もあります。


一方これまでどおり単独親権で良いと考える人の意見としては

片方の親のDVなどを理由に離婚する場合、親権があるとそれを理由に接触する機会ができてしまうという意見があります。

他に親権を行使する場面で、共同でなければならないのは不便であるという意見もあります。

両者の意見を踏まえ、子供の意見も尊重するという意味で、子に選択権を与えるという折衷案もあります。

間を取って、子供の意見も尊重できる考え方のようですが、親権の問題は法的な問題も含んでいるため、子供が自由に判断させてしまうと法的に不利になる場合が出てくるのではないかという懸念もあります。

これから、これらの意見を踏まえ試案がまとめられます。

その試案について、パブリックコメントが募集されますので、意見がある方は、その機会に自分の意見を表明するのが良いと思います。

パブリックコメントとして自分の意見を提出するには、いくつか方法がありますが、「e-Gov」というウェブサイトのパブリックコメントに関するページからオンラインで自分の考えを提出することが出来ます。

時期は8月の末頃になると思いますので、その前後にサイトを確認してみてください。