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放射能汚染水の海洋放出計画が認可

最近、福島県の原発事故の裁判に対する判決があっため、判決に関連する記事が続いていました。

更に、事故は過去のものではなく、まだ汚染水の処理の問題があるということも書きました。

原発事故による放射性物質による汚染水は海洋放出されることになっています。

その海洋放出計画の認可が、今日、原子力規制委員会によってなされました。

放射性物質の除去施設ALPS(アルプス)によって処理されたあと、汚染水が貯蔵されているタンクが満杯になりそうなのです。

処理された汚染水は単に保管されているだけではなく、現在も出続けています。

その量は1日に約130万トンです。

現在ある汚染水の貯蔵タンクの汚染水の処理が完了するには30年程かかると言われています。

ALPSは放射性物質を除去できますが、トリチウムは除去できません。

施設の機能の問題というより、トリチウムは水の分子間に入り込んでいるのではなく、水分子の一部になってしまっているからです。

このトリチウムを含んだ水を薄めて海に流すのです。

今回の事故だけの問題ではなく原発施設の周辺では、通常の稼働でも汚染水が一定量放出されています。

通常稼働による汚染水と病気との因果関係も指摘されています。

この因果関係やトリチウムの人体への影響がはっきりしないまま、自然界に存在するので安全ということを原子力発電を推進する側は述べているのです。

このような判断を信頼することは出来ません。

無害を主張する科学的根拠はβ線のエネルギーが弱いからというものですが、分子レベルでは周辺の細胞に深刻な影響を与えても不思議ではありません。

人体は精妙に出来ているのです。

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