アメリカ(U.S.A)の下院議長ペロシ氏が台湾を訪問しました。
ロシアがウクライナを攻撃したことにより、頭に浮かぶのは、中国も台湾に同じようなことをするのではないかということです。
更に、米中の関係が悪化していたこともあり、アメリカが、中国の嫌がる台湾を独立国扱いするという行動に出ることが予想されていました。
先月には、台湾訪問の話が出ていましたので、中国政府からバイデン大統領に中止するようにという警告が出ていたほどです。
台湾訪問を強行したことで、中国政府は反発しています。
経済制裁はもちろん、台湾へ向けた軍事演習なども始まります。
中国と台湾の関係、米中の関係だけというより、旧ソ連の解体に伴い、ロシアとなった後の今のプーチン政権が、同盟国や領土を減らして行ったことに、中国共産党は自らの姿を重ね合わせているのかもしれません。
NATO(北大西洋条約機構)の対抗勢力であったワルシャワ条約機構の名前の元となったワルシャワのあるポーランドも、今ではNATO加盟国です。
拡大路線を突き進む中国にとっては危機感を募らせるのも無理はありません。
ましてや「一つの中国」を標榜している中国共産党にとって、同じ民族である台湾のことについては、他国には口を出されたくないという気持ちが強いのだと思うのです。
他国の出来事のようですが、人が住んでいる台湾に比べ、人が住んでいない尖閣諸島は、アメリカの顔を潰し、日本を威嚇するにはちょうどよい場所ということになります。
決して対岸の火事ということではなく、日本も十分な警戒が必要です。