民事裁判の分野で、手続きのオンライン化が進められています。

法制審議会の専門部会で、訴訟手続以外のオンライン化も検討されていることがわかりました。

具体的には企業の倒産手続きや民事執行手続などです。

中間試案がまとめられています。

訴訟手続については5月にオンライン化のため民事訴訟法の改正案が国会で成立しています。

訴訟手続だけでなく、その他の裁判手続でもオンライン化が進められることになります。

ここからは改正内容ではなく、現時点での私の想像になりますが、裁判手続がオンライン化されるということは当然本人確認も必要になるので、マイナンバーが利用される可能性が出てきます。

マイナンバーには公金の振込口座が紐付けれれるので、裁判でのお金の入出金もこの口座を通じて行われるようになるかもしれません。

自分が所有する全ての口座がマイナンバーに紐付けられれば、執行なども容易になるのではないかと思います。

現在銀行は個人情報になる為、簡単には口座情報を開示しません。

しかしマイナンバーに紐付けれれば、人から人へ口座情報を教えることなく、お金の出入りを管理することができます。

裁判に勝っても、債務者に差し押さえるべき財産がなければ、あまり意味がありません。

債務者に財産があるのかどうか調べるのも一仕事です。

しかし、公的に銀行口座が把握できていれば、ある日銀行口座から「ミンジシッコウ」などという記載で残高が減る時代がやって来るかもしれません。