月見バーガーなどが販売される季節になりました。

ほぼ同じ緯度ぐらいの国だと、同じような月が見えます。

そのため月にちなんだ食べ物も日本だけのものではありません。

中国では、この時期、月餅を食べるのだそうです。

この月餅をめぐり中国政府の指導が強化されています。

月餅の値段を吊り上げたり、反対に価格は低めでも、中身を安上がりなものにすることに対して、細かな指導が入っているというのです。

月餅を自国の文化と認めてのことなのか、庶民の楽しみを奪うなということなのか目的はよくわかりませんが、厳しく指導が入っているようです。

日本もかつては贅沢への取り締まりや宗教的な禁忌から食べ物などへの規制があった時代もありました。

そのような規制があった時代ですら、贅沢なものをご飯の下に隠したり、呼び方を変えて食べたりと、庶民は工夫で乗り越え、食文化を発展させてきました。

中国でも厳しい指導が入って終わりということではなく、何かそこから新たな食文化が生まれることに期待したいと思います。

といっても中華料理の歴史は古いので、すでにそのようにして出来上がった料理もたくさんあるのだと思います。

私も月餅は好きですが、本格的なものではなくスーパーなどで手に入りやすいものを食べた経験しかないので、自分の食べてきた月餅が、中国でも一般的なものなのかどうかよくわかりません。

中国の人にとっての典型的な月餅を食べてみたいものです。

ただ、この典型的な物自体があるわけではないのかもしれません。

日本のお雑煮のように、地域性もあるのだと思います。