会計検査院の集計によれば、東京電力の福島第一原発の事故で、事故からこれまでの11年間でかかった費用が12兆1千億円であることがわかりました。
事故にかかった費用の中には、事故対応、廃炉作業、損害賠償などにかかった費用を含みます。
廃炉作業やこれから行われる汚染水の放水、更に損害賠償の拡大が予測されますので、これらの費用は増える可能性が高いです。
福島第一原発の事故は東日本大震災の津波によって引き起こされたものですので、そうしょっちゅうあるわけではありませが、地震以外の原因によっても起こりうるものです。
原子力発電はクリーンでローコストであるとして採用されているのだと言われることがありますが、クリーンでもローコストでもないことがおわかりいただけると思います。
費用の内訳は
除染関連 2兆9954億円
中間貯蔵施設関連2682億円
汚染水対策、廃炉関連 1兆7019億円
損害賠償 7兆1472億円
です。
汚染水の海洋放水が来年の春から始まります。
放水が完了するのは、それから30年後の予定です。
この放水にかかる費用も現在の額に上乗せされることになります。
税金が投入される可能性もありますし、東京電力側が負担した分は電気代金に上乗せされる可能性もあります。
つまり国民負担や電気の利用者側に転嫁される可能性があるのです。
同じコストがかかるなら、環境や安全性の高い発電技術を採用した方が良いと思うのですが、皆さんはどうお考えになりますか?。