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新たな火種

憲法上、軍隊をを持たないことになっている日本にも自衛隊は存在します。

しかし、専守防衛を標榜している以上、自衛隊の防衛力の前に、盾となっているのは、アメリカ(U.S.A)軍の威嚇力です。

そのためには、日本もアメリカ軍の駐留を認めるなど、一定の負担を強いられることになります。

経済的負担はともかく、基地が存在することによる弊害は、必然的にアメリカ軍基地の存在する地位域に偏在することになります。

歴史的な経緯や地理的条件もあり、先の戦争後、沖縄県には大きなしわ寄せが行っています。

日本でも有数の観光地として、豊かな自然に恵まれている沖縄県ですが、その上空を戦闘機が飛んでいる事自体が、似つかわしくありません。

それだけでなく、自然環境にも懸念が生じています。

PFOS(ピーフォス)と呼ばれる有機フッ素化合物が嘉手納基地や普天間基地の周辺の湧き水などから検出され、アメリカ軍の基地から出たもではないかという疑いが持たれています。

検査すれば汚染源がわかるところですが、日米地位協定があるため検査が実現していません。

どんなものに含まれていることが予想されるかというと、泡消火剤などです。

アメリカ軍の基地で使用されているため、可能性としては十分にありえます。

これ以外にも平常時にはあまり問題になりませんが、アメリカ軍の軍事兵器の部品の一部には、放射性物質が使われていることがあります。

ヘリなどが墜落すると、この放射性物質による汚染などの心配も出てきます。

このように、戦闘によるリスクだけでなく、軍隊が存在することに伴うリスクは存在するのです。

しかし、これはアメリカ軍だけの責任だけでなく、現代兵器を保持するなら、自国の防衛上、必ずつきまとう問題ですので、自国の防衛問題として考えなければなりません。

お金で用心棒を雇えば済む問題ではないのです。

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