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看護れるのでは

大阪府に住む車いすの准看護師の女性が、看護師を目指して専門学校に入学しようとしたけれども、不合格になったという記事を読みました。

不合格の理由はよくわかりませんが、面接試験が原因のようです。

その記事では、看護師として勤務経験もある大学の先生が、車いすの人ができない業務はないというコメントを出していました。

その先生は、看護師の仕事は、通常チームで行うため、車椅子の人がしにくい業務があっても、他の人間が行えばよいうという意味で、できない仕事とはないと言っているようです。

もし仮に、不合格にした理由が、車いすだからということであれば、具体的な理由が何であるか考えてみました。

まず、専門学校という学ぶ場として、車いすの学生を受け入れる環境が整っていないということが考えられます。

大掛かりな設備の改修はともかく、移動のサポートなどが必要なのであれば、サポートするぐらいの配慮があっても良いのではないかと思います。

次に、記事にあるように看護師の仕事自体が車いすの人間では無理と考えた可能性もあります。

しかし、記事の大学の先生のコメントにもあるように、単独ですべて行える必要はないわけです。

特に記事で取り上げられている方の場合、准看護師としての勤務経験が既にあります。

実務に耐えうるという実績があると言っても過言ではありません。

事前に他人が無理かどうかを判断する必要がないようにも思えます。

最後に、緊急時など避難などが必要な場合、患者を移動させるというより、本人の移動自体が困難になる可能性があります。

これについては、車椅子の人にできない仕事はないと言い切ってよいか疑問は残りますが、要はそのようなリスクを1人の人間について特に問題視する必要があるのかということに尽きます。

緊急時に判断がまずい健常者も存在します。

そのような判断力に問題のある人は、ハンディキャップがあると考えられることはありません。

移動が困難な患者が既にいて、働いている側にも少数いることが、スタートラインにすらつかせない問題なのだろうかという気がします。

何より、医療に携わる人を育てる学校が、ハンディキャップのある人の可能性を閉ざす方向でものを考えること自体に疑問を感じます。

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