救急車が横転事故を起こしてしまいました。

はじめこのニュースを聞いた時、緊急搬送時に事故を起こしたのだと思ったので、どれだけ不注意なのかと思いました。

ところが、事実を詳しく知ると、とてもそのようなことは言えないとわかりました。

事故が起こったのは、1月29日の午前1時50分頃です。

同乗していた救急隊員3人は、1月28日の午前8時30分に出勤しています。

最初の出動が1月28日の午前9時頃で、その後17時間休憩も取れずに、出動しっぱなしだったのです。

新型コロナウィルスの影響もあり、出動回数が増えていることや、1度出動すると受け入れ先が無く長時間搬送し続けなければならないこともあるというのは聞いてはいました。

しかし、ここまで過酷な状況だと、眠気に襲われたと言われても非難する気にはなれません。

結局、居眠り運転だったわけですが、助手席にも隊員は乗っていたわけです。

その助手席に乗っていた隊員も居眠りする姿が車内カメラの映像で残っているそうです。

となると、2人ともたるんでいるというより、特定の人にかかわらず眠くなる状態と取った方が良いのではないでしょうか。

それだけ、過酷な勤務実態ということだと思います。

隊員には、罰を与えるよりも、休息する時間を与える方が良い事案といって良いと思います。

コロナの感染者が増える中、医師、看護師、救急隊員等、医療にかかわる人の多くが疲弊してきているのだと思います。

最近も必要のない119番通報が問題になっているという報道がありました。

くれぐれも、つまらない緊急通報は控えましょう。