コロナ禍で職場を離れたのをきっかけに、職場に戻らないというケースが増えているようです。
コロナによる影響で、営業自粛などがたまにある飲食業界では人手不足が深刻です。
職場として継続的に就業できるかどうか不安があるため、避けられることが多くなっているのだと思います。
日本人の人手も足らず、営業ができないというケースも出始めています。
外国人へとしわ寄せが行くことも当然に予想されます。
個人のお店だけでなく、企業活動にも影響が出ています。
入国制限がかけられることもあるので、従来入国できた技能実習生の入国者数も減っています。
そのためか、既に入国している技能実習生の待遇についての法令違反も増えています。
滋賀労働局は県内の事業所に対する監督指導状況をまとめました。
それによれば、事故発生や情報提供をきっかけに監督指導した事案のうち8割以上で法令違反がありました。
安全基準違反や労使協定を超えた残業をさせたなどの事案が増えています。
中には、労働時間の記録を改ざんして、法定基準以上の残業をさせた悪質なものもあります。
悪質なものについては労働基準法違反で略式起訴されています。
数字は少し前の統計ですので、現在はもっと状況が悪化していると言えそうです。
技能実習生には、在留資格の取得や更新に厳しく法令遵守が求められます。
他方で使う側は法令違反も珍しくありません。
バランスとしておかしなことになっています。
このおかしさは、やがて同じ日本人にも向けられることになります。
