福島県の第一原発の事故処理のための冷却水の汚染水の貯蔵タンクが満水状態です。
そのため、近いうちに海洋放出することが決まっています。
ALPSと呼ばれる放射性物質の除去装置にかけた後の汚染水を海水などで薄めて放出する予定です。
ALPSでもトリチウムは除去できません。
そのため、基準値以下に薄めて海に流すのです。
保管用のタンクがいっぱいですが、ここからすぐに流すわけではありません。
保管用のタンクから、放出用のタンクに移し、かき混ぜた後、貯水槽で海水で薄め、トリチウムの値を測定し、基準値以下なら海へ放水します。
基準値を上回る場合に、本当に基準値以下に下げるのか疑いが出てくるところです。
汚染水放出前に既に、海から基準値を上回る放射性物質が検出された事実があります。
安倍元総理は東京オリンピック開催前に放射性物質は完全にコントロールされているという発言をしていましたが、発言の内容と異なる事実があるのです。
取り扱いとしては基準値以下に下げることになっているはずですが、どうせ海に流すなら一緒とそのまま流すということも考えられます。
汚染水の放出に限らず、同様の不当な処理と言うのは様々な場面で行われてきたからです。
地元の漁師さん達は、海洋放出自体に反対しています。
復興が進んでいる福島県にとっても、海洋放水が上手く進んでも、イメージダウンになることは間違いありません。
風評被害のもとになるからですが、風評となるか実害となるかはこれから決まってくる問題です。