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賃上げ要求の足元

官製でワーキングプアが生み出されることが問題視されています。

その約4分の3が女性であることも問題になっています。

この背景には極端な低賃金でも仕事を出す役所と、まだまだ女性は誰かに面倒を見てもらえるのではという意識があるのではないかと思います。

まず、仕事についてですが、極端に低い賃金しか払えない場合、民間だとそれは事業として成り立っていないのではないかということがいえます。

役所の場合、税金で賄える仕事ではないのではないかということが同様に言えると思います。

ところが、賃金が低くてもそれで良いという人もいるかもしれないという仕事を出す側と、条件は悪いと思っても実績につながるため求人の募集をかけてしまう派遣会社との間に、もっと条件の良い仕事の方が良いが、さしあたりお金が必要なので条件の悪い仕事でもやらないよりマシかという、仕事を探している女性が取り込まれてしまう構図があります。

さらに、賃金が低くても仕事を出してしまう背景に、女性は誰かに面倒を見てもらえるのではないか、つまり、いずれは男性と結婚して自分の収入だけで生活しなくても良くなるのではないかという考えがあるのではないかと思います。

反対に男性の場合、一家の大黒柱としてこの収入ではやっていけないだろうということで採用が少ないのではないかと思ってしまいます。

このような背景のもとに低賃金の非正規雇用となった女性は、一度非正規になると正規雇用にはなりにくいし、かと言って仕事を出す側が期待していたように、誰かと結婚するということも、晩婚化や独身の人が増えていることから無いため、現在のように数が増えてしまったということが言えそうなのです。

低賃金で働いている人もどこかの住民です。

身近な住民の生活を蔑ろにして、市民に喜んでもらえる仕事を考えるなどということは本末転倒なのです。

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